腎臓移植 米国体験日記

米国ピッツバーグで娘の腎臓移植を体験

はじめまして

今日からこのブログをスタートします。まずは、このブログを開設した目的と経緯からお話しします。

 

◆ブログの目的

 私の娘は、米国ピッツバーグの病院で、2023年1月に腎臓移植手術を受け、無事、成功しました。29歳の時です。今は、地域の核病院に臨床工学医師として、元気に勤務しています。

 このブログでは、米国での腎臓移植を検討し始めて、実際に受け入れてくれる病院を探し、無事、腎臓移植が成功するまでの体験をお話しすることで、娘と同じように若くして、人口透析になってしまった患者さん、海外での腎臓移植を検討されている方の参考になればと思います。少しずつ、順を追って紹介していきます。もし、個別に詳しく聞きたいという方がいれば、ご連絡ください。ピッツバーグの病院の海外患者受け入れ部門にご紹介することも可能です。

 

◆米国での腎臓移植に至った経緯

 娘は小さい頃から腎臓が悪く、23歳で人工透析を始めました。大学を卒業して、就職した企業の研修期間中に腎臓が急に悪化し、人工透析がスタートしてしまいました。おそらく環境変化やストレスが原因ですね。結局、研修中だった会社は辞めて、「臨床工学技師」の資格を取るために、大学に入りなおしました。臨床工学技士になって、透析患者の気持ちを理解できるケアをしたいとの思いです。

 週3回透析をしながら大学の講義・課題・試験をこなすのは、かなり大変でした。日本臓器移植ネットワークにも登録しましたが、日本では、腎臓の提供までに20年以上かかると聞いています。実は、私は既に妻へのドナーになっていたので、娘への生体移植は無理でした。米国では5年ぐらいで腎臓提供の順番が回ってくるそうなので、米国での腎臓移植にトライすることに決めました。ここから、海外からの患者を受け入れてくれる米国の病院探しが始まります。

 

◆腎臓移植を受けた病院

University of Pittsburgh Medical Center(UPMC)です。米国でもベスト5に入る大きな病院で、技術力も高く、また海外からの患者を積極的に受け入れている病院です。海外患者の受け入れをサポートしてくれるGlobal Careという部門があり、ここが米国での腎臓移植の事前検査、渡航準備、米国滞在のコーディネートをしてくれました。

 

今日はここまでにします。